刀ステライビュ - 義伝 暁の独眼竜 を見てきた
友達に当日の昼過ぎに「ライビュあるけどいく???」と誘われるまま、刀ステライビュを見てきた。虚伝は再演のライビュを見ている。虚伝も義伝もライビュの1回ずつ。
私の認知だと、
伊達組→仲良し!かっこいいー!たーのしー!大倶利伽羅も素直になってー!
細川組→お小夜が歌仙さんの保護者
という刀剣乱舞としての伊達組・細川組の関係図とかも全然把握してないレベルだし、史実としての伊達・細川に関しての知識もほぼ0だったけど泣ける話だった。
記事内で折れる折れそうみたいな話をポンポン出してるので、地雷の方は注意。あとネタバレも注意。
昨日の今日で早速記憶の捏造とか起きてるかもしれない。
伊達組、仲良すぎ!!!
前から知ってたけど!
今回は通して伊達組の仲の良さが際立ってたと思う。
始まって早速勢い良く抱きついてきた貞ちゃんをグルングルン振り回す燭台切サンには笑った。貞ちゃん完全に足浮いてて、どんな勢いで回してんだ!?そのくせ2人して「アハハハハハ!!!」ってめっちゃ楽しそう。自分も振り回されたかった(?)
ごめんね貞ちゃん特徴出せないんだ……、ただの白ハゲにしてごめん……。そもそも絵がかけないんだ……。
さらにステ燭台切光忠といえば料理ネタということで今回もやられた。貞ちゃんというノリのいい子が加わって勢いが増してた。
他にもあったけど、笑える系の話としても伊達組は仲良いなって思った。それに、真面目なシーンでも伊達組の関係の良さが出ていたと思う。
伊達組関係で印象深かったシーン
<鶴丸が黒甲冑にとらわれるあたり>
大倶利伽羅くん、「自分が躊躇したせいで鶴丸がこんなことに」っていう気持ちはもちろんあったと思うけど、誰よりも早く走り去る黒鶴を追いかける、っていうのがキャラの良いところ出してるよなぁ、と。
「馴れ合うつもりはない」とか「オレ一人で十分だ」とか、ああいう調子だけど仲間想いっていうのを感じて、世の中の大倶利伽羅を推してる人の気持ちをなんとなく理解できた気がする。
そもそも大倶利伽羅が躊躇したのも仕方ないと思う。
平和な時代を生きているより、自ら戦場に出て刀を使う伊達政宗が好きだったわけだし、時間遡行軍・黒甲冑の罠とはいえ「天下を取る」っていう志を持ち直してようやく戦場に戻ってきた伊達政宗を切るのはそりゃ無理だよ。
大事な人の中でも特に好きな姿が見れてるのに、それを止めなきゃいけないなんて心に整理をつける時間もないんじゃあね…。
<黒鶴V.S.燭台切サン >
黒鶴(黒甲冑にとらわれて黒くなった鶴丸)と対峙した燭台切サンの台詞。
「僕の相手っていうのは、鶴さんには役不足かな?」(意訳)
言葉選び違う気がするけど、こんな感じのことを言っていて「ウワーーーーーー!!!!! 鶴丸のこと認めてるっていうか尊敬の念すらある〜〜〜〜!!!」ってニッコリ。
燭台切サン、自分よりも鶴丸のほうが強いよねって言ってるのが、仲間内でもちゃんとリスペクト出来る素直な男でいいなって。もしかしたら燭台切サンだけじゃなくて伊達組は全員お互いこんな尊敬をしあっているのかもしれないと思うと、伊達組の仲の良さとか信頼関係とか、そういうのがまた一段と見えてくる。あとで触れるけど、大倶利伽羅が歌仙さんに対して「お前は強い」みたいなこと言うところにも繋がってるのかなって、後から振り返って思った。
で、これ呼び方が「鶴さん」といつもと同じだったところから「黒甲冑に関係なく鶴さんは強いよ」っていうニュアンスも自分は感じた。それ以外の呼び方のしようがないから、ただのこじつけでもあるけど。
<歌仙さんへの「お前は強い」>
歌仙さんが元の主である細川に対して「あなたは狂った人間じゃない! もっと風流を解する御人だっただろう!」みたいなことを言ったり、細川に風流について講釈されたりしたあとの大倶利伽羅が「お前は強い」と言う。前述のシーン。
たぶん、大倶利伽羅ってこのシーンまで歌仙さんのこと嫌いだったと思うんですよ。いつも風流だの雅だの言ってて、刀としてこいつはふざけてんのか、みたいな悪印象盛ってそう。
でもこのシーンで、歌仙さんにとっての風流と元の主への気持ちとかが、他でもない歌仙さんの口から出る。
歌仙さんは「お前はそんな狂った人間じゃない! 風流を解する人のはずだ!」みたいな感じだったんですけど、これって改めて思い出してみるとなんか大倶利伽羅と伊達政宗の間にも近いものがあるんじゃないかなぁ、と思う。
歌仙さんは、「風流を大事にする細川忠興」が好きで、「すぐ怒って血生臭い細川忠興」が嫌い。
大倶利伽羅は、「戦いで強い伊達政宗」が好きで、「戦いもせずのうのうと平和に生きる伊達政宗」が嫌い。
でもとりあえず本人が似てると思ったのかはおいといて、歌仙さんの元の持ち主への感情を知って「お前は強い」って認めたような台詞を残して大倶利伽羅がサッと移動する。
劇中で大倶利伽羅は素直じゃないとか言われてたけど、これ素直じゃないと言えないよな、と思う。
で、さっきの「伊達組はお互い尊敬しあっている」説を考えてみると、こうやって相手を認めていくのは当然のこととして出来るっていうのが大倶利伽羅の伊達組らしさなのかな。
それから違う捉え方だけど、、細川忠興が歌仙さんの刀を見て「俺も之定の似た刀を使っている。愛刀だ」って感じのことを言うんですけど、これを受けて「元の主も認めているほどにお前は強いんだから自信持て」っていう気持ちの「お前は強い」だったのかな、っていう。
でも別に歌仙さんは自身の力量に不安とか感じてたわけじゃないし、ズレるんだよな。
<元の主たちを見届ける>
これは伊達組が仲良いとかじゃないけど。
伊達政宗の最期と、それを看取った細川忠興を見た燭台切サンの台詞。
「僕達の元の主たちはかっこいいなぁ!」
せめて戦場で死にたい、という伊達政宗の願いのためにやってきた細川忠興。「ここはお前と俺の2人の戦場じゃ!」って刀を構えるように言う細川に対して、もう布団で寝たきりの伊達にはそんなことはできなくて。それでも刀を手にとって、転びながらも立ち上がろうとする。
刀の打ち合いなんてできなかったけど、それでも伊達は満足そうに逝った。
燭台切サンはこの様子を見てかっこいいなぁって言ったわけだけど、どんな気持ちだったんだろうなぁと。
「この人たちみたいに義を大事にしたい」っていう憧れとか 、「こんなにかっこいい人たちが僕らを使っていたなんて誇りに思う」っていう感動とか、正直これくらいしか想像できなかった。
いつも「かっこよく決めたいよね!」って人一倍「かっこよさ」にこだわってる燭台切サンだけど、これで自分の中の「かっこいい像」みたいなものに影響が出たんじゃないかなと思う。
別に以前は精神的な面をないがしろにしてた、っていうわけじゃないけど。
怖いよ! 三日月さん
前回の虚伝のときから意味深な発言があった三日月さん、今回も一層拍車がかかってました。それから立ち振舞いもただでさえ美しかったのに更に天下五剣み増してた……。
あと真顔の圧が強すぎる。笑ったと思った次の瞬間には真顔とかいうの心臓に悪い。
ステ本丸から犠牲者が出ることないといいな。
三日月さんまわりについて、つらつら
虚伝で「俺がいなくなっても安心だな」みたいなこと言ってて、今回の義伝で「この本丸を最後まで見届けたい」って言ってたの、完全に心境の変化が起きてる。
虚伝の時点では三日月さんがいずれ何かの途中で死ぬのは免れないみたいな感じだったけど、今回で本丸が成長してきたし途中で死ぬことは避けられるかもしれない、っていう感じなのかな。
でもこれ完全に「三日月さんが折れかねないレベルの何か」が起こるし、そして「三日月さんは、未来にその何かが起こることを知ってる」っていうことにもなるし、どういうことなの!?としか言えない。
鶴丸が「あんたを驚かせたい」って三日月さんにいうところ、「俺を本当に驚かせるのは骨が折れるぞ」って真顔で言うの殺意高すぎで怖い。
あと鶴丸は義伝の中で燭台切サンと貞ちゃんを驚かせて「肩の力を抜かせてやろうと思って驚かせたんだ」っていうシーンがあったと思うんですけどね。
これを三日月さんに当てはめると
三日月さんを驚かせたい
=三日月さんは肩に力が入っている
=三日月さんに緊張?不安?がある(&鶴丸は気付いた)
っていう……。
三日月さんがいつも余裕そうに笑うから、挑戦心に火がついてるだけっていうのも否定出来ないけど、お互いじじいだし鶴丸が何かを察してもおかしくないんじゃないかという気持ち。
それから、関ヶ原の戦いがタイムリープしてることに気付くの、三日月さんいくらなんでも早すぎるだろ!と。同じタイミングでは燭台切サンは「どうなってるんだ……思い出せない……頭が痛い……」みたいな状態だったのに。
三日月宗近はタイムリープしてるんじゃないかって思ってて。まどマギみたいな。
ステ三日月さんは既に何度も一連の出来事に直面していて、それでも本丸崩壊みたいな結末が回避できないでいる(たとえば虚伝では織田組がバラバラのままになってたり、義伝では黒鶴から黒甲冑を剥がすことができず鶴丸を折ることになってしまったり、みたいなことが起きてしまって崩壊)。
だから三日月さんは関ヶ原のタイムリープもすぐ気付いた(というか知ってた)んじゃないか、っていう。
でもこれだとまんままどマギだからないんだよなぁ。